AMDは日本時間2009年9月23日13時1分、世界で初めてDirectX 11に
対応した新GPU「Radeon HD 5870/5850」を発表した。
これを受け、既に新GPUを搭載した製品の出荷を開始しているベンダーもあり、
店に潤沢な在庫が揃うのはおそらく10月中旬と思われる。
2chなどでは既に運良く入手した人がスクリーンキャプチャをアップするなどまさに
歓迎ムードだが、果たして2009年を代表するGPUになれるのだろうか。
さらなる技術革新として、このWindows 7発売前というタイミングに新製品を出すと
言うことは相乗効果を望んでいる部分もあるかもしれないが、果たしてどうなるのだろうか。
この記事では、今回AMDが発表した新製品のスペックと大まかな
性能比などについて説明し、製品を比較する際の参考にして頂ければと思う。
・スペック
Radeon HD 5870/5850のスペックは以下の通りである。
なお、今回の発表は二製品のみとなっているが、今後ラインアップが増える可能性もあり、注目だ。
※ このコアクロックについては、専門家の間では低いとの指摘もある。
※2 DDRにGが付くとグラフィックボード専用メモリという規格になり、
普通のメモリよりデータ転送が若干速くなる。
※3 メモリクロック4.8GHzとは魅力的である。
Pentium 4をガス冷でオーバークロックしたぐらいの速度とほぼ等しい・・・
まあCPUクロックとメモリクロックは大きく違うので単純比較はできないが。
※4 この27Wは、さらなる省電力機能が搭載されているとのことで、
使われていない時にはとことん限界までクロックを下げるようで、それによって
アイドル時の低発熱、省電力を実現している。
最近発表されたGPUの中で一番アイドル時の消費電力が低いGPUでもある。
※5 HD5850と比べて2万円も違うのは何故?ちょっとオーバークロックして
電力対策して、ユニット増やすだけで2万円とはなんと豪華なGPUであろう。
・性能比
ベンチマークを公開しているサイトをいろいろと見て回ったところ、
SLIを構築して実質2GPUで動いている「Geforce GTX295」をわずかに下回る結果となり、
つまりは1GPUではRadeon HD 5870が世界最速と言うことになる。
これでわずかというのだから、今後発売が予告されているHD 5870の2GPU版が
出ると確実に「Geforce GTX295」を超え、
マルチGPUの座もRadeonに譲り渡してしまうことになるだろう。
説明がわかりにくい方向けに、数式で表してみると以下のようになる。
HD5870<GTX295
→HD5870とGTX295だとGTX295の方が性能が高いが、その幅は20%に収まっている。
つまり、HD5870×2>>GTX295
→HD5870を2GPU構成にすると確実にGT295を超える。
また、消費電力でもGTX295より30%、HD4870X2より25%、
HD4890より5%削減されており、それに比例して動作時の温度も下がっている。
(4Gamerのベンチマーク結果より算出)
・総論
性能的には2GPUであるGTX295の5~20%減と言うことでこれはメーカーも構成も違うので
単純比較はできないが、いずれもGTX295と比べて消費電力が30%低いものの性能が
20%しか低くなっていないということはこの10%は
技術革新の成果、つまり改良の結果と言うことになるだろう。
地球環境に優しい、次世代のGPUといえよう。
これからのパソコンパーツが果たすべき役割は、いかに高性能かつ低消費電力か。
そして、いかに旧製品群を性能と消費電力の面で抜き、
コストパフォーマンスを効率よくできるか。
ここにかかっているのではないだろうか。
メモリにDDR5の1GBを搭載するなど、一般的なパソコンではあり得ないような
高スペックな構成となっており、CPUがCore 2 Duo等の場合、CPUがネックになりかねない。
やはりWindows 7で最高の性能を発揮するのは
HD5870・Core i7という組み合わせが一番良いのではないのではないかとも思う次第だ。
また、世界初のDirectX 11への対応。
メーカーに時代と共に高性能なGPUを作り上げていってほしいがために
MSが勝手に作って提唱している規格だが、これに世界初で対応したGPUでもある。
ライバルのNVIDIAは2009年のQ4(第4四半期)にDirectX 11に対応した
新GPUを投入する予定とのことだが、まだ詳細は定かではない。
常に時代の最先端を走るAMD(CPUではインテルに負けているが)には
ただただ敬服するしかないだろう。
あまりの魅力にNVIDIAファンも思わず手を付けてしまうほどのものなのではないだろうか。
Windows 7のXDayまであと一ヶ月。
そろそろカウントダウンを始めてもいい頃だとは思うが、残念なことに今回は当方
Vista止まりで原則7のSP1が出るまでは購入する気はない(おそらく2010年以降)ので、
それらについてはほかの方にお任せするとして、このブログでは
第三者の視点から見てWindows 7がどうなのか、Vista視点から見てどうなのかという
ちょっと違った視点から見ていきたいと思う。
Vistaの二の舞にだけはならないよう、今回ばかりはMSも策略を立てているはずだ。
対応した新GPU「Radeon HD 5870/5850」を発表した。
これを受け、既に新GPUを搭載した製品の出荷を開始しているベンダーもあり、
店に潤沢な在庫が揃うのはおそらく10月中旬と思われる。
2chなどでは既に運良く入手した人がスクリーンキャプチャをアップするなどまさに
歓迎ムードだが、果たして2009年を代表するGPUになれるのだろうか。
さらなる技術革新として、このWindows 7発売前というタイミングに新製品を出すと
言うことは相乗効果を望んでいる部分もあるかもしれないが、果たしてどうなるのだろうか。
この記事では、今回AMDが発表した新製品のスペックと大まかな
性能比などについて説明し、製品を比較する際の参考にして頂ければと思う。
・スペック
Radeon HD 5870/5850のスペックは以下の通りである。
なお、今回の発表は二製品のみとなっているが、今後ラインアップが増える可能性もあり、注目だ。
Radeon HD 5870 | Radeon HD 5850 | |
製造プロセス | 40nm | 40nm |
トランジスタ数 | 21億5000万個 | 21億5000万個 |
シェーダユニット数 | 1600 | 1440 |
コアクロック | 850MHz ※ | 725MHz |
メモリ種類 | GDDR5 ※2 | GDDR5 ※2 |
メモリバス幅 | 256bit | 256bit |
メモリクロック | 1200MHz≒4.8GHz相当 ※3 | 1000MHz≒4GHz相当 |
メモリ帯域幅 | 156.3GB/秒 | 128.0GB/秒 |
テクスチャユニット数 | 80 | 72 |
最大消費電力 | 188W | 170W |
アイドル時消費電力 | 27W ※4 | 27W ※4 |
予想実売価格 | 4万後半~5万前半 ※5 | 2万後半~3万前半 |
※2 DDRにGが付くとグラフィックボード専用メモリという規格になり、
普通のメモリよりデータ転送が若干速くなる。
※3 メモリクロック4.8GHzとは魅力的である。
Pentium 4をガス冷でオーバークロックしたぐらいの速度とほぼ等しい・・・
まあCPUクロックとメモリクロックは大きく違うので単純比較はできないが。
※4 この27Wは、さらなる省電力機能が搭載されているとのことで、
使われていない時にはとことん限界までクロックを下げるようで、それによって
アイドル時の低発熱、省電力を実現している。
最近発表されたGPUの中で一番アイドル時の消費電力が低いGPUでもある。
※5 HD5850と比べて2万円も違うのは何故?ちょっとオーバークロックして
電力対策して、ユニット増やすだけで2万円とはなんと豪華なGPUであろう。
・性能比
ベンチマークを公開しているサイトをいろいろと見て回ったところ、
SLIを構築して実質2GPUで動いている「Geforce GTX295」をわずかに下回る結果となり、
つまりは1GPUではRadeon HD 5870が世界最速と言うことになる。
これでわずかというのだから、今後発売が予告されているHD 5870の2GPU版が
出ると確実に「Geforce GTX295」を超え、
マルチGPUの座もRadeonに譲り渡してしまうことになるだろう。
説明がわかりにくい方向けに、数式で表してみると以下のようになる。
HD5870<GTX295
→HD5870とGTX295だとGTX295の方が性能が高いが、その幅は20%に収まっている。
つまり、HD5870×2>>GTX295
→HD5870を2GPU構成にすると確実にGT295を超える。
また、消費電力でもGTX295より30%、HD4870X2より25%、
HD4890より5%削減されており、それに比例して動作時の温度も下がっている。
(4Gamerのベンチマーク結果より算出)
・総論
性能的には2GPUであるGTX295の5~20%減と言うことでこれはメーカーも構成も違うので
単純比較はできないが、いずれもGTX295と比べて消費電力が30%低いものの性能が
20%しか低くなっていないということはこの10%は
技術革新の成果、つまり改良の結果と言うことになるだろう。
地球環境に優しい、次世代のGPUといえよう。
これからのパソコンパーツが果たすべき役割は、いかに高性能かつ低消費電力か。
そして、いかに旧製品群を性能と消費電力の面で抜き、
コストパフォーマンスを効率よくできるか。
ここにかかっているのではないだろうか。
メモリにDDR5の1GBを搭載するなど、一般的なパソコンではあり得ないような
高スペックな構成となっており、CPUがCore 2 Duo等の場合、CPUがネックになりかねない。
やはりWindows 7で最高の性能を発揮するのは
HD5870・Core i7という組み合わせが一番良いのではないのではないかとも思う次第だ。
また、世界初のDirectX 11への対応。
メーカーに時代と共に高性能なGPUを作り上げていってほしいがために
MSが勝手に作って提唱している規格だが、これに世界初で対応したGPUでもある。
ライバルのNVIDIAは2009年のQ4(第4四半期)にDirectX 11に対応した
新GPUを投入する予定とのことだが、まだ詳細は定かではない。
常に時代の最先端を走るAMD(CPUではインテルに負けているが)には
ただただ敬服するしかないだろう。
あまりの魅力にNVIDIAファンも思わず手を付けてしまうほどのものなのではないだろうか。
Windows 7のXDayまであと一ヶ月。
そろそろカウントダウンを始めてもいい頃だとは思うが、残念なことに今回は当方
Vista止まりで原則7のSP1が出るまでは購入する気はない(おそらく2010年以降)ので、
それらについてはほかの方にお任せするとして、このブログでは
第三者の視点から見てWindows 7がどうなのか、Vista視点から見てどうなのかという
ちょっと違った視点から見ていきたいと思う。
Vistaの二の舞にだけはならないよう、今回ばかりはMSも策略を立てているはずだ。
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